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建築家目線

乾燥注意報と防災

 昨日、1月17日は、「防災とボランティアの日」でした。1995年のこの日に阪神淡路大震災が起きた日です。ちなみに9月1日には、「防災の日」と言うのもあります。こちらは1923年に起きた、関東大震災の日。どちらもこれらの日の教訓を忘れない様に、と言うことですが、毎日の心構えを忘れないことですね。
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 この時期、太平洋側では乾燥注意法が続き、火災も多く、地震だけでなく火災についても十分な配慮をしなくてはなりません。神戸の震災の時も、随分乾燥していたのでしょう。この年末年始にかけても多くの火災がありました。
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 以前は「異常乾燥注意報」と、言っていたのに、いつのまにか「異常」ではなくなった事にお気づきでしょうか? 
 この時期、太平洋側では毎日乾燥しているのが当たり前なので、1988年から異常では無く、「乾燥注意報」となったそうです。ちなみに、乾燥警報ってのは、ありません。
 さらに、この乾燥注意報って、けっしてお肌の乾燥を心配して発せられているものではありません。気象庁が、空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。具体的には、火災の危険が大きい気象条件を予想した場合だそうで、多少の降雨では、木材や建材の乾燥度が変らないので、こんなに乾燥した日が続くと、簡単に解除にならないそうです。

 木造住宅の躯体は建設時には充分乾燥した物を使う事が前提なのですが、建設後のこの時期の異常なまでの乾燥は、勘弁ですね。

by sico-at | 2011-01-18 06:42 | 都市
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