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建築家目線

照明の思考

 建築家に設計を依頼すると、当然、照明の計画もする事になるのですが、ハウスメーカーや建売り住宅を購入された方にとっては、オプション部分になるようで、実際には随分迷われる方も多いようです。
 住宅を設計する場合は、そこでの生活を想定し、様々なシーンを想像しながら照明器具を選定したり、位置を決めているので、おのずと最適な照明器具を選ぶ事ができるのです。費用も建物全体の一部として、予め計上しているので、心配いりません。
 ディベロッパーのマンション購入の際も同じですが、予め照明の位置が決まっていて、イザ、照明器具だけを選ぶなんて事は、建築家や設計士と言えども、難解な問題なのです。勿論、予算的にも、全くの追加費用って認識になるので、辛いところですよね。

 参考になるか否かは別として、私が最近、気になっている照明器具をいくつか紹介してみます。

 エコブーム?のもとLEDがどうしても話題になります。省エネも大切ですが、LEDの良さは、電球交換の煩わしさが激減する事と、熱を発しない事ではないのでしょうか。シャープの製品の場合、もう一つ面白いことに電球の色もリモコンで選べるのもLEDだからできる技です。と言う事で、ショープのELMを紹介します。<写真はシャープのHPより>
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 このシーリングライトはデザイン的には、とにかくシンプル。厚みも45mm以下。マンション等にお薦め商品です。
http://www.sharp.co.jp/led_lighting/ceiling/index.html
価格もLEDの器具としては安いと思います。(自分が設計する住宅には使う事は少ないと思いますが) 照明器具で生活のシーンを演出できるツールとなってくれそうです。

照明の思考_d0156969_0263630.jpg次は、LEDとは対照的な器具ですが、元々、下町のガラス食器から始まったらしいのですが、後藤照明さんです。
http://www.glf-lighting.com/02-catalog_omote.html
アンティークと言うより、レトロと言っていいかと思うのですが、懐かしいデザインがいっぱい。中でもエジゾン電球のレプリカ球なんかも、大まじめで販売しているのです。京都や湯布院のアンティークショップでエジソンランプを見かけた事がありますが、アンティークショップのものは、どのくらいフィラメントが揺れて、どのくらい寿命があるか、実際に使えるか不安ですが、こちらのは一応照明器具屋さんのランプですから、一般白熱灯程度には使えそうですよね。(住まいの照明と言うより、店舗用かもしれません。)


次は、ペンダント系・スタンド系のものが中心で、安くて楽しいショップの紹介です。設計者として責任ある立場では利用しないものの、友人に紹介するつもりで申し上げるならば、J.パルスのライトは楽しそうです。
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http://www.rakuten.ne.jp/gold/prs/contents/category/light/index.html
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光量も大きさも小さいので、補助的な照明ですが、この辺りを季節に合わせて使い分けるなんて事をするのもお洒落かもしれませんね。
 ちなみに、上のシャンデリアは、¥9,500.で、グリーン付きのペンダントは、¥7,500.なのは、正直おどろきです。(長く使うものではないのかも・・・)



責任ある立場で言うと、照明は簡単ではありません。
その場でどう過すか、その空間では何が大切なのか。光量さえが有れば良いのであれば、器具の存在など、消した方がいい場合も多いと思っています。天井に器具の全くない状況を想像してみて下さい。驚く程スッキリとした空間が生まれます。フロアスタンドと壁付のブラケットで設計する事もあります。
何が大切なのか、よく考えて、照明器具も選んでみて下さい。

住まいの設計は、当方にお任せ下さい。照明器具の選定までいたします。あったり前です。ハイ。・・・。

by sico-at | 2010-10-08 00:34 | 設計監理
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