建築家目線 | |||||
日に日に伸びるスカイツリーを見ていると、私が設計の仕事をしている事を知っている周りの方々からよく聞かれるのですが、「あれって地震が来たとき、本当に大丈夫なの?」って。 上の方は丸いけど、下は三角形で丈夫にできている。 法隆寺の心柱と同じで地震に強いんです。 って、言う事はテレビ等でも報じられていて、皆さんご承知の通りです。 私は、日建設計が設計し、大林組が施工している、言ってみれば日本一のチームで行なっているプロジェクトだから、まあ大丈夫って、信用しています。 しかし、あまりに何度も「大丈夫?」って聞かれるから、チョット気になってきたので、改めてどんな考え方なのか、特に基礎ってどうなってたのか、調べて見ました。 まず、地盤のボーリング調査の結果、約73万年前から堆積したとされる地中65mまでの深さまで地層のずれはなかったそうです。つまり計画地直下は、地震の発生源となる可能性がほとんどない地盤だということです。断層のようなものはないってことです。 そして、その地盤の地下約35mにある堅固な地層に、強固な剛性と耐力のある鉄筋コンクリートで基礎が作られています。 大林組のホームページによると、鉄筋コンクリートの連続壁杭工法による杭は、地下50メートルまで伸びているようです。更に大林組独自の「ナックル・ウォール(節付き壁杭)」を採用していて、絶対の自信を持っているようです。当然の話ですね。当事者が自信がなかったら困ります。 大林組さんのホームページでもう少し解りやすく説明されていますので、紹介させて戴きます。http://www.skytree-obayashi.com/ その中からの「現場ブログ」は結構楽しいので、是非。 いまはもっと高く、今日は450mくらいでしょうか。> とにかく、未知の高さなので、みんな何となく不安なのですよね。 実際、スカイタワーの展望台に居る時に地震はどんな風に感じるのか、体験したい様な気もします。それが、直下型の大地震でなければ…。
by sico-at
| 2010-09-10 21:52
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