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建築家目線

防災の日・応急危険度判定員

 9月1日は「防災の日」です。1923年(大正12年)のこの日に、関東大震災が起きたのですが、直下型地震と言う言葉がよく聞かれ、関東大震災も、関東平野の何処かが震源地だと思われている方も多いと思います。実際には、伊豆大島付近・相模湾北西部の相模トラフを震源とする海溝型の地震だった事は私も最近になって知りました。南関東一円で多くの被害があったのですが、火災による被害は東京の密集地で最も多く、地震そのものの被害は、やはり震源に近い神奈川・横浜の方が多かったそうです。
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当ブログで、消防団員活動をしている事は以前に書かせてもらったのですが、地震がらみで言うと、東京都に防災ボランティアとして登録し「建築物の応急危険度判定員」の一面も持っています。


<東京の判定員手帳/判定基準は勿論、住民やマスコミに対する回答例等も掲載されています>




 応急危険度判定員とは・・・
新潟県中越沖地震の時にTVで見た人も多いと思うのですが、地震が起きた時に建物の様子を見に行き赤や黄色や緑色の紙を貼って行く、というあれです。
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<茨城県での判定員の模擬訓練の様子/茨城県のHPより>

 本当にその時がきたら、大変な事だと思っています。
人の家に勝手に行って、「この家はもう、危ないから近寄るな!」とか、「かなり危険だから、もうマズイよ!」って宣告するわけで…。それが建てたばかりの家なんかだったら、本当に気の毒に思うんだろうな〜。
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 だけど、余震の事等を考えると、人の命の方が大切だから、心を鬼にして、宣告するしかないのでしょう!
 逆に、「この建物は大丈夫です。」って判断する事も、すごく責任を以てしないと、万が一、誤った判断をし、二次的な災害が起きても大変な事です。覚悟を持ってこのボランティアに参加したのだからには、泣き言を言ってもしかたありません。

しかし、根本的には、大きな災害など、起きない事を願っています。

by sico-at | 2010-09-01 13:46 | 都市
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